日本伝統の、畳について…
日本で古くから親しまれている畳ですが、年々減少の一途を辿っております。そこで、畳について少し見直して頂きたく、ここに畳の利点についてご説明したいと思います。

近年、家の中の湿気や結露に悩まされるお客様が増えております。空気清浄機をご利用している方も増えているとよくお聞きします。日本ではそれらに対応すベく、日本家屋には様々な知恵が使われてきました。畳もその中の1 つで、材料に天然植物のイ草を用いて湿気を吸収し、さらに乾燥した季節には水分をはきだすという、植物にしか出来ない空気の調整を実現させています。

畳は現在、力ビがはえる、ダニがでる、古臭いなどのマイナスイメージをもたれる方が、悲しいですが増えているようです。和室の減少により、畳の湿気吸収率が許容範囲を超えてしまうと力ピ、が生えたり、畳床が傷んだりの原因になってしまいます。

忙しい時代もあり空気の入れ替えもできず、窓が閉めきりになってしまっているのも原因の1 っと考えられます。日本は、暖かい時期に湿気が多く、ダニが発生しやすい環境にあります。ダニは畳だけでなく、様々な場所に住んでいます。雑誌やテレビ等で言われるほど、畳のダニの発生率は高くありません。どちらかといえば、カーペットには畳の1000 倍程ダニがいることが確認されています。
かゆいと思いましたら、畳を乾燥させるだけでなく、カーペットを見てみるのもいいかもしれません。畳イ草の落ち着きのある自然の懐かしい香り!そして夏には涼しく、冬には暖かさがある日本伝統の畳文化!心地よい足の感触! !もう一度思い出してみてください。

海外にも、和室に憧れる人々がたくさんいらっしゃいます。私共の職場にも、海外にも畳を…といってくださる外国の方がいらっしゃいました。畳には市松模様や縞模様などの柄表もあり、昔ながらのへりなし畳があります。

日本が誇れる気品、美しさあふれる伝統のファッション畳。きれいな日本女性をさらに引き立てる畳を、私達、畳職人が心を込めて作らせていただきたいと思っております。景気も悪く落ち込みがちな心を、畳を新しくして自然のアロマ、イ草の香りでリフレッシュしてみませんか?

部屋も明るくなり、気持ちも明るくしてくれると思います。長くなりましたが、畳が今まで日本に必要とされてきた意味を少しでも分かつて頂きたく書面にさせて頂きました。最後まで読んでいただき、有難うございました。

小林畳店 本田
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